元住吉駅徒歩約3分、モトスミ・ブレーメン通り商店街から一歩路地を入った場所で、賑わいのある商業エリアと閑静な住宅エリアが交差する場所である。幅広い敷地形状で建物の配置形状は限られているが、建物を高層化にすることで、北側道路から約3.8mの引きを確保した。その空間には、1階のカフェテリアからつながるテラスと植栽を設けることで、緑豊かな環境を創出し周辺建物とのバッファーとすることで、居住環境の向上を図った。
1階の共用部には、仲間と集い、語らいながら食事も楽しめるカフェテリアやシェアキッチン等を充実させ仲間との交流も育める魅力的な学生レジデンスを目指した。カフェテリアのデザインコンセプトは ”Wrap“=「包み込む」です。柔らかくカーブした壁面が、学生を優しく包み込むことを意図した。シェアキッチン、リラックスなどの4つの機能を配した”Wrap”にそれぞれ表情の異なるマテリアルを選定し、ひとつながりの空間を曖昧に領域分けすることで、学生たちの居場所を創出し、アットホームなスケール感でリラックスできることを目指した。
目の前に広がるテラスは、周辺環境にも寄与するように個性豊かな植栽(オージープランツ)を植え、緑溢れる計画とした。また館内各所にアーティフィシャルグリーンのオブジェを配置し、都会の中でも身近にグリーンを感じられるものとした。
外観は、街角のレストランのような印象になるようにした。内と外との様子が植栽越しに垣間見えるように、窓面を広めに設け、視覚的なつながりが生まれることを期待している。妻壁には本ブランドの「違った個性が集まる」というコンセプトを体現している。
担当:toc, urr
建築設計:佐久間 健太(フォルム建築計画研究所)
植栽アート:edalab.